みなさん、こんにちは今回は前回に引き続き相良奈美香さんの「行動経済学が最強の学問である」という本を解説していきます。
私たちは直感のシステム1と論理のシステム2によって意思決定を行っている
今日は前回に引き続き「行動経済学が最強の学問である」の解説をやっていくね!
りょーかい。
次に僕たちの脳は情報を処理する時に「システム1」と「システム2」という2つの思考モードを使うんだ。
思考モードって何?
システム1は、直感で素早く情報を判断するモード。
一方、システム2は、もっと論理的で、じっくりと物事を考えるモードなんだ。
飛行機の例でいうと、事故のニュースを見て旅行をキャンセルするのがシステム1の反応。
その後、じっくり考えて合理的な判断を下すのがシステム2ってわけ。
なるほど、だから俺たちの決断は、この2つのシステムによって影響されるんだ。
その通り。ここでは、脳が情報を処理する時に2つの思考モードを使っているってことを覚えておいてね。
わかった!
直感であるシステム1を使うと誤った判断をしやすい
次にね、直感で決めるシステム1を使うと、間違った決断をしやすいって話をしよう。
システム1はすぐに判断するけど、それが選択ミスにつながりやすいんだ
どうして間違った決断をしやすいんだ?
例えば、インフルエンサーが紹介する商品をすぐ買ったり、家のローンを組んだり、彼氏や彼女を作ったりする時、後で後悔することが多いでしょ。
それは「なんかいいかも」という直感に従って決めたからなんだ。
じゃあ、選択ミスを減らすには、じっくり考えるシステム2を使う方がいいんだな。
そうなんだけど、全てをじっくり考えると、すごく疲れてしまって、何も決められなくなることもあるんだ。
深く考えるのって、そんなに疲れるの?
うん、だから普段はシステム1が多く使われるんだ。
ルフィの例で言うとシステム1は普通の状態で、システム2はギアを上げた状態だね。
大事なことはシステム2でじっくり考える。
トイレットペーパーや夕飯のメニューみたいな些細なことは、システム1で決めるといい。
なるほど、普段は直感で決めて、大切なことはじっくり考えるんだな。
その通り。
システム1が不適切な場面で作動する原因
疲れていると、深く考えるエネルギーがなくなって、システム1が優勢になるんだ。
体調が悪い時や忙しい時、情報が多すぎる時もシステム1を使いがちになるんだよ。
へえ、疲れてる時には直感で決めることが多くなるんだ。
そういうこと。この点を意識することが大切だよ。
例えばね投資の話をすると、たくさんの情報や難しい決算書を読むのは大変だよね。
だから、結局「スプラトゥーンが好きだから」とか「モンハンが面白かったからカプコンの株を買おう」という直感で決めちゃうことが多いんだ。
それは、ちょっと危ないよな。
そうなんだ。さらに、タイムセールやコラボグッズで「残り1個!」とか「24時間以内に10%割引!」っていう時、焦って必要ないものまで買っちゃうこともある。
疲れている時や体調が悪い時は、ついカステラを衝動買いしたり、たくさんお菓子を食べちゃったりするんだ。
へえ、疲れてるとそういうことになるんだ。
そうなんだ。
疲れている時はシステム1を使ってしまいがちで、間違った決断をしやすいんだよ。
だから、大事な決断をする時は、しっかり休んで余裕を持って考えることが大切なんだ。
なるほど、休息が大切なんだ。
状況によって人は非合理的な行動をとってしまう
そしてね、人の非合理的な行動のもう一つの理由は「状況」だよ。
周りの環境が私たちの判断や行動に影響を与えるんだ。
例えば、買い物をする時、周りに人がいないと安いものを買うけど、人がいると無意識に高いものを買っちゃう傾向があるんだ。
他人の目を気にするってことかな?
そういうこと。
それから、Netflixの料金プランみたいに、選択肢が3つあると、人は真ん中の選択肢に安心感を抱いて、それを選びやすいんだよ。
だから、多くの人がスタンダードプランを選んでるんだ。
確かに、真ん中のプランがちょうどいい感じがするよ。
その通り。このように、状況によっても僕たちの決断は影響を受けるんだよ。
たしかに。
それと選択肢が多すぎると、人は選びきれなくなることがあるんだ。
例えば、チョコレートをお店に置くときは、10種類までがベスト。
それ以上になると、お客さんは選べずにお店を出てしまうんだって。
へえ、だからメニューがたくさんあるお店って迷うんだ。
そうなんだ。
周りの人や天気、色、時間、体の位置、音楽など、たくさんの状況が私たちの行動を変えてるんだ。
でも、私たちは自分で選んでいると思っていて、環境の影響に気づかないことが多いんだ。
それって、ちょっと驚きだな。
自分が環境に影響されてるとは思わないもんな。
そうなんだよね。
今日はここまで
とりあえず今日はここまで。
後半の解説は次回のお楽しみに!
みなさん次回の解説も読んでくださいね!
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