みなさん、こんにちは今回は前回に引き続きエヴァ・ファン・デン・ブルック/ティム・デン・ハイヤーさんの「勘違いが人を動かす――教養としての行動経済学入門」という本を解説していきます。
人は選択肢は欲しいが、選びたくはない

今日は前回に引き続き「勘違いが人を動かす――教養としての行動経済学入門」の解説をやっていくぞ!



りょうかい!



次は「人は選択肢が欲しいけど選びたくない」という話と「人が分かりやすいものに流れる理由」について話そう。



それってどういうこと?



まず、選択肢が欲しいけど選びたくないってことはね、選択肢が多すぎると選ぶのが面倒になるし、何かを選ぶことで損をするかもしれないと感じる人が多いんだ。



例えば、スーパーでジャムを24種類と6種類陳列した場合、6種類の方が売れ行きが良かったんだよ。



え、そんなに変わるの?



うん、24種類だとお客さんの2%だけが買うけど、6種類だと12%が買っていたんだ。



でも、選択肢が少なすぎるのも良くないんだよ。



どうして?



人間は、自分で自由に決めたいというコントロール欲求があるから。



例えば、会社で何から何まで指示されると、離職率が高まるけど、出勤時間や休憩時間を自分で決められると、モチベーションが上がるんだ。



なるほど、自由に決められる方がいいんだな。



そう。だから、選択肢は多くても10種類くらいが最適なんだ。



靴や服も10種類までに絞った方が、サクッと決めやすいし、お米や香水を選ぶ時も、売れ筋ランキングや店員のおすすめを使って選ぶといいんだよ。
物事を伝えるときはとにかくわかりやすく工夫する



次は「人が分かりやすいものに流れる」と「お金や時間が不足すると頭が悪くなる」ことについて話そう。



分かりやすいものに流れるとは?



人の脳は、難しいことを深く考えるのが疲れるから、簡単で分かりやすい情報を好むんだ。



だから、分かりやすいものに自然と流れる傾向があるんだよ。



商品や政治のメッセージなどを伝える時は、分かりやすくすることが大事なんだよ。



なるほど、分かりやすさが大事なんだな。



そう。でも、分かりやすくしすぎて大切なことが伝わらないこともあるから、注意が必要だよ。
人はお金や時間が不足すると頭が悪くなる



次にお金や時間が不足すると頭が悪くなるって話。



なぜ、お金や時間がないと頭が悪くなるんだ?



うん。欠乏状態にあると、IQが13ポイントも下がることがあるんだ。



これは、健常者と慢性アルコール中毒患者の差に匹敵するほどの低下なんだよ。



え、そんなに影響するのか?



そうなんだ。お金がないと、宝くじを買ったりパチンコをやったりといった自滅的な行動を取りやすくなるのも、このためなんだ。



切羽詰まると、人は短期的なことばかり考えてしまって、タイムセールや締め切りに追われると、間違った選択をしてしまいやすいんだよ。



なるほど、お金や時間が不足すると、考え方も変わってしまうんだ。



逆に、時間とお金の余裕があると、頭が良くなるんだ。だから、いつも時間とお金に余裕を持つように意識するといいよ。



これは「お金や時間が不足すると頭が悪くなる」ということを覚えておいてね。



りょうかい!
人は注目すると好きになりやすい



次に「注目されると好きになる心理」そして「共通点を見つけることの重要性」について話そう。



分かった。じゃあ、注目されると好きになるって?



うん。人の脳は、目に止まるものは特別な価値があると勘違いする傾向があるんだ。だから、相手の注目を引くことが大事。



例えば、合コンでは目立つ腕時計やネックレスをつけるといいし、接客業では少し個性的なファッションをするといいんだ。



なるほど、目立つことが大切なんだね。それで共通点を探すことは?



自分と共通点を持つ人とは、居心地が良くて印象も良くなるんだ。趣味や出身地、誕生日が一緒だと、相手と仲良くなりやすいんだよ。



例えば、身長が低いお客さんには身長の低い店員が接客するといいし、眼鏡をかけているお客さんには眼鏡をかけた店員が接客するといいんだ。



そうか、共通点を見つけると相手との関係が良くなるんだな。覚えておくよ。



それでは、今回の解説のまとめだよ。「自分や周りの人をうまく動かす方法」というテーマで、いくつかの重要なポイントを話そう。



いいね、どんなポイントがあるんだ?



まず、人は手間のかかるものより楽なものを選ぶ傾向があるから、やりたくない行動を面倒くさくして、やった方がいい行動を簡単にするといいんだ。



それに、嫌だけどやらなきゃいけないことと好きなことを組み合わせると、行動力が飛躍的に上がるんだよ。



なるほど、それで人を動かすにはどうすればいいんだ?



人を動かすには、得よりも損を強調するのが効果的だ。人は損をすることをとても恐れるからね。



さらに人は選択肢は欲しいけど選びたくないから、選択肢は多くても10種類までに絞ることが大切なんだ。



そうなんですね。他にはどんなことがあるんだ?



人は難しいことより分かりやすい情報に流れる傾向があるし、お金や時間が不足すると頭が悪くなるんだ。



それと、人は注目されると好きになるし、自己紹介の目的は相手との共通点を探すことなんだよ。



たくさんの役立つ情報があったな。



どういたしまして。これらは、この本に載っている数多くの人が引き起こす勘違いの中から、特に実生活で役立ちそうなものを選んだんだ。



もっと知りたい人は、本を読んでみるといいよ。それでは、今日の授業はここまでだ。



今日は本当にありがとうございました。



今回は、エヴァ・ファン・デン・ブルック/ティム・デン・ハイヤーさんの「勘違いが人を動かす――教養としての行動経済学入門」を解説しました。
本書では今回の解説以外にも為になる情報が紹介されているので、気になる方は是非、本書を読んでみてください。
まとめ
この記事では、人を動かすための重要なポイントをいくつか紹介しました。
楽なものを選ぶ傾向、損を強調する効果、選択肢の数の最適化、分かりやすい情報への流れ、時間やお金の不足が与える影響、注目されることの効果、そして共通点を見つける重要性について解説しました。
これらの心理学的原理を理解し活用することで、日常生活やビジネスシーンでのコミュニケーション、関係性構築に役立てることができます。
さらなる理解を深めたい方は、関連する書籍を手に取ってみると良いでしょう。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



みなさん次回の解説も読んでくださいね!
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